では次はPsychoPyに戻って、ループの設定です。下のFlowからInsert LoopでLoop propertiesウィンドウを開きます。conditionsFileに先ほどのExcelファイルを選択し、ちゃんと条件が読み込まれているかどうか確認してください。繰り返しの回数ですが、各試行種類で20回程度の繰り返しがあると十分だと思われますのでひとまず10回としておきます。
それでは、各刺激のプロパティに条件ファイルの値を反映させていきます。まず、手がかり(cue properties)ですが、設定するのは位置の情報です。Positionのx座標の値に、条件ファイルの「cue_loc」の値を指定します。この時、値の右にあるリストからset every repeatを選択するのを忘れないようにしてください。
次はターゲットです。ターゲットについては、位置だけでなく呈示タイミング(SOA)の設定も合わせて行う必要があります。Startの欄には「$soa」と、Positionの欄には手がかりと同じようにx座標を条件ファイルから読み込むように設定します。SOAの設定の際には先頭に「$」を記入するのを忘れないようにしてください。これによってPsychoPyにその値を設定ファイルの当該ラベルの値から読んでくるように指示しています。本来ならばPositionの欄にも必要になるのですが、実はフォームの左側に$が既に書いてあるので、このような欄については$は省略可能です。Startの欄には$がないため、わざわざ入力する必要があるというわけです。
これで一通りの実験の流れができました。
ただこれだけでは、実験としては不十分です。今回、反応してはいけないキャッチ試行があるのですが、今のままでは毎回反応しなければ次の試行に進まないようになっています。これをなんとかしましょう。